なるようになる。(ブックフォーラム本山、第二部3)
後で分かったことなのですが、この新しい書店は、日本図書販売、通称日販(にっぱん)の帳合(ちょうあい)。
東京図書販売(当時、現在のトーハン)と並ぶ大取り次ぎです。因みに、キクヤ図書販売は東京図書販売の二次取り次ぎです。
なんや、大阪屋が嫌がったのに、日販はやるんかい。ぼちぼち、いろんなところから情報が漏れ伝わって来ます。
競合書店の名前は「杉書房」。大手鉄鋼会社、S金属工業を定年退職された人がオーナーだと聞きました。
それから間もなく、内装工事が始まりました。外から覗いて見た限りブックフォーラム本山の2倍~3倍の広さがあると思えます。品揃えを考えただけで強敵です。と、言うよりも品揃えという観点から見たら、とても勝負にならないと言ったほうが当たっているでしょう。ぞっとします。
駅からの距離はふたつの店共に、10~15メートルと言ったところでしょうか。距離的には、ほとんど差異はないと言えます。唯一、こちらのメリットは駅の改札口から店が見えること。
裏を返せば、向こうのデメリットは駅の改札口から店が見えないこと。ビルの角を曲がってようやく書店の存在が認知できることです。それだけのメリットで太刀打ちできるのでしょうか?
こういうことは、考えて答えがでるものではありません。
下手(へた)の考え休むに似たり。碁盤を挟(はさ)んで黒石を握りながら、僕が何度も親父から聞かされた言葉です。
そう、もう悩むのはやめます。
なるようになる。
ケ・セラ・セラ
Whatever will be, will be. 先のことなど、分からない。
それにしても、どうなるんやろ・・・(続く)
☆本日の最多入荷書籍
「貘の檻」 道尾秀介 新潮社
「炎路を行く者」 上橋菜穂子 新潮社
「悟浄出立」 万城目学 新潮社
「春となりを待つきみへ」 沖田円 スターツ出版
ブログランキングに参加しています。宜しければ押して頂けると幸いです。