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街の本屋は絶滅危惧種か

本グルメに捧げる秘話と裏ばなし

僕の愛読書(2)

久しぶりに、僕の愛読書を紹介させていただきます。

夏目漱石の「虞美人草

百年前の12月9日が、夏目漱石の命日だったそうです。

学生時代、日曜の夜はラジオで日曜名作劇場を楽しみに聞いていました。

森繁久彌加藤道子のコンビがさまざまな声を駆使して、幾多の名作のストーリーを展開していく番組でした。

その番組で漱石の「虞美人草」と出逢いました。

漱石の作品と言えば、「我輩は猫である」とか「坊っちゃん」ぐらいしか知らなかった僕にとって「虞美人草」は、新鮮な驚きであると同時に、不思議な魅力をもった作品でした。

漱石東京帝国大学教授を辞め、朝日新聞に入社した後の第一作です。この作品、肩に力が入り過ぎているとして余り高く評価しない向きもあるようですが、自作の俳句を惜しみもなく地の文に埋め込んで用いるなど、漱石の意気込みが随所に読み取れます。

このラジオを聞いたことがきっかけで、仕送りをなんとか工面して当時刊行が始まっていた岩波書店漱石全集を買い求めました。

何度か読み返した作品ですが、朱色に黄緑色の篆刻(てんこく)文字の漱石全集の表紙を目にする度に、今でも日曜名作劇場のテーマ音楽が耳の奥に蘇(よみがえ)ってきます。

漱石没後百年を記念して、岩波書店から漱石全集が刊行されます。 

吾輩は猫である (定本 漱石全集 第1巻)

吾輩は猫である (定本 漱石全集 第1巻)

 

 

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